軍師が聞く!頂上対決

「軍師が聞く!頂上対決」 2011/01月 Part3

平成23年01月17日 月曜日
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さあ、今回もはりきってまいりましょう!
前回は、頼りないゲスト解説者を呼んでしまいましたが※1
今回は大丈夫でござるぞ。
ゲストは、上杉家が誇る名軍師! 宇佐美定満殿でござる!

軍師:
宇佐美殿、よろしくお願いいたすでござる!
ともに軍師として、ハイレベルな解説をいたしましょうぞ!
宇佐美:
おぬしの噂は聞いている。
なんでも、あの信玄を激怒させたとか……※2
あの沈着冷静な男をそうさせるとは、相当な実力よ。
軍師:
え……いや、それは……
宇佐美:
ふ……有能な軍師と戦術を語らうほど、楽しいことはない。
今日は、よろしく頼むぞ。
軍師:
く、さすがは名軍師……
プレッシャーのかけかたが尋常ではないでござる!
宇佐美:
今回は……「第一次川中島の戦い」から選んだ一戦なのだな。
ふ……思い出す、あの戦いを……
あの頃、拙者と謙信殿は……
軍師:
回想モードに入ると長そうなので、さっさと進めるでござる。
今回は、「白眉心軍 VS イノ(〉〈)軍」の合戦でござるな。
大戦国ルールにより、東軍の“白眉心軍”は士気上昇アップ
西軍の“イノ(〉〈)軍”は総9コスト以下になっておりますぞ。
宇佐美:
無粋な男だな、おぬしは……
ふむ、デッキ構成は“白眉心軍”が士気上昇アップを生かして
甘粕と伊勢姫のコンボを狙う5枚デッキ、
“イノ(〉〈)軍”がコストアップにより総武力を上げた真田4枚デッキか。
真田幸隆……奴とは、川中島でも……※3
軍師:
思い出話はもういいでござる!
解説に移りますぞ!
宇佐美:
致し方あるまい。
では、華のある解説をしようぞ。
※1 第二回ゲストの信勝が、ひどい解説で知識不足を露呈した。
※2 第一回で、田中は武田信玄に失礼な質問を連発し、激怒させた。
※3 宇佐美はそれなりに高齢なので、思い出話が長くなる傾向がある。

【ポイント1】
両軍の熱い心理戦

軍師:
さて、まず最初のポイントでござるが……
宇佐美:
この合戦、全体に言えることではあるが、
相当高度な心理戦を繰り広げておる。
そう、まるで拙者と真田幸隆のように。
特に、72カウントから42カウントまでの攻防だな。
軍師:
そうでござるか?
拙者は、なんとなく地味な印象が……
宇佐美:
一見地味に見える合戦にこそ、戦の真髄が隠されているというもの。
これは、両者の視点からそれぞれ語らねばなるまい。
まずは“白眉心軍”。おぬしの目にはどう映ったかな?
軍師:
一言でいうと、部隊がバラバラに動いておりますな。
宇佐美:
わかっておらぬな。
真田幸隆の計略「百火繚乱」を警戒して、
その計略範囲に入らぬよう
、上手く立ち回っておるのだ。※4
軍師:
むう、そう言われるとそんな気もするでござる……
あっ! 拙者、とんでもないミスを発見したでござる!
“白眉心軍”の撤退した武将の復活カウントが、
1で止まっているでござるよ。
自城に戻し忘れているでござる!
宇佐美:
……いまさら、何を言っておるのだ?
これは、甘粕の計略を生かすため、
撤退している武将を
あえて復活させていない
のだ。
自軍の士気上昇アップ、そして敵軍の総コストが1高いことから
甘粕の計略を最大限に利用していこうという寸法であるな。
軍師:
ああ、そういう計略でしたっけ……※5
宇佐美:
対する“イノ(〉〈)軍”は、逆に甘粕の計略「龍の如く」を警戒して
戦場に部隊を多く出さない
ようにしておる。
“白眉心軍”が撤退した部隊を復活させておらんことを
読んでいる
のだ。
“イノ(〉〈)軍”は4枚デッキだが、総コスト9の恩恵を受け
どの武将も精鋭ゆえ、可能なことだな。
軍師:
むう、そこまで読んでいるとは……!
宇佐美:
……というわけで、両軍とも
相手の思惑にはまらぬように立ち回っていたため
一見すると地味ながら、
内実は高度な駆け引きが繰り広げられていたのだ。
軍師:
まるで、今の拙者と宇佐美殿のように、ですな……!
宇佐美:
おぬし、まさか……
拙者の思惑を聞き出すために、
わざと愚かなふりを
……!
軍師:
ほほほほほ!
さあ、次のポイントにまいりましょうか!
※4 「百火繚乱」
敵に炎によるダメージを与え、吹き飛ばす。効果はお互いの統率力で上下する。
※5 「龍の如く」
戦場にいる敵部隊の数が、撤退していない味方部隊よりも多いほど、武力が上がる。

敵の思惑を妨害しながら
立ち回るが、戦の常道

【ポイント2】
霧隠れのウサの攻城

宇佐美:
さて、おぬしの茶番につきあったところで
次のポイントを解説しようか。
軍師:
バ、バレていたでござるか……
宇佐美:
“白眉心軍”が、30カウントで
特技「忍」をもつ霧隠れのウサの攻城に成功したが……
はて、霧隠れのウサ……?
軍師:
ええ! 宇佐美殿は、霧隠れのウサをご存知ないでござるか?
宇佐美:
……すまぬ。聞いたことのない名だ。
教えてくれぬか?
軍師:
まあ、それは後々……
宇佐美:
おぬしも知らぬではないか!
さて、話を戻そう。特技「忍」持ちの槍部隊は、
大筒と反対サイドから攻城する手段が有効
ではある。
しかし、高度な腕を持つもの同士の戦いとなると、
忍の端攻城にもしっかりと対策はとっている。
では、今回はなぜ成功したのか?
軍師:
た、たまたま……かな?
宇佐美:
おぬしはどうやら、本物のポンコツ軍師のようだな……
先ほどのポイントでも述べたように、
甘粕を使っていることによって
相手に部隊を復活させていないという警戒心を持たせていた。

それゆえ、攻城が成功したのだ。
軍師:
な、なんと! 先ほどの立ち回りが、この攻城にまで影響していたとは!
ところで……この合戦、上杉が誇る猛将・鬼小島殿が
イマイチ活躍していなかった
ような気がしますが……
宇佐美:
まあ、そう言うな。奴は奴なりにがんばっていたのだ。
それよりも、おぬしの解説もひどかったぞ。
鬼小島でも、もう少しマシなのでは……
軍師:
な、なんと!
宇佐美:
すまぬ。さすがに言い過ぎだった。
軍師:
そ、それも鬼小島殿の立場がない気がするでござるが……
忍で攻城するならば、
敵の気を逸らすことが常道

■解説を終えて……

軍師:
さすが名軍師だけあって、的確な解説でござったな!
拙者も同じ目線で語り合える仲間を得て、嬉しいでござるよ!
宇佐美:
……まったく、おぬしには呆れたぞ。
一体、どこの大名の軍師を務めておるのだ?
軍師:
拙者の殿は、全国の戦国大戦プレイヤーでござるよ。
まあ、拙者がFA権を取れば引く手あまたでしょうなあ。
宇佐美:
自由契約の間違いではないのか?
軍師:
せ、戦力外にはなりたくないでござる!

■今週のおまけ

軍師:
さて、宇佐美殿といえば上杉家の軍師。
ここはひとつ、上杉家の武将について質問したいのでござるが……
宇佐美:
何でも聞いてくれ。
軍師:
上杉謙信殿は、どんなお人でござるか?
宇佐美:
謙信殿こそ、最強の男……
それ以外に言うことはない。
軍師:
むむ、聞きしに勝る謙信シンパでござるな……!
では、柿崎景家殿は?
宇佐美:
日ノ本でも、あれほどの猛将は三人とおらぬであろう。
ただ、空気が読めないところもあるが……
軍師:
例の一件でござるか……※6
では、本日イマイチ目立たなかった鬼小島弥太郎殿は?
宇佐美:
武田家の山県昌景と一騎撃ちするほどの猛将だ。
念のため言っておくが、
猿退治ばかりしているわけではないぞ。※7
軍師:
そ、そうだったのでござるか……
拙者の中では、
モンハン鬼小島が定着していたのでござるが。※8
では最後に、長尾政景殿は?
宇佐美:
……誰だ、そいつは?
軍師:
ええっ! 政景殿は、上杉家の中でも一二を争う重臣。
謙信殿の義兄のはずでござる!
宇佐美:
ああ、綾姫の夫のことか。
奴について話すことはない!
軍師:
そ、相当に仲が悪いようでござるな……※9
拙者、また触れてはならないことに触れてしまったようでござる……
※6 柿崎はうまくいきかけていた謙信と伊勢姫の恋路を、意図せずに邪魔した。
※7 鬼小島は猿退治に活躍、犬に噛まれても平気、など、動物相手の武勇伝に事欠かない。
※8 モンキーハンターの略。流行に敏感な、田中流の下手な洒落。
※9 宇佐美と長尾政景は一緒に舟遊びをする仲だが、実は互いに内心穏やかではないらしい。